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ムクドリから見た人間

ムクドリから

ムクドリ

ムクドリ

私たちムクドリはあなたたち人間のすぐ近くに住んでいます。
あなたたちが私たちを見ているように、私もあなたたちを見ています。

私たちは、日本全国に住んでいます。九州以南では私たちはあまり住んでいません。
でも、日本だけでなくて、台湾や中国に住んでいる友達も沢山いるんですよ!!

今日は、私たちムクドリから人間はどう見えているか紹介しましょう。

特徴

私たちは、体も小さいし、あまり力が強くないの。つまり、弱いのね。
へび、カラス、猫などが主に敵ね。一人じゃ勝てないから皆で一緒になって群れで行動してるわ。
そうすれば、一人で敵と戦うより力が増えるから。だから、私たちは数百から数万羽の仲間たちと一緒に集合して生活しているの。

おうち

私たちのおうちは、大体樹木の上よ。
枝に乗ったり,はっぱの上で寝たりするわ。大体決まった木の上ね。場所はその日によって変わるわ。

夏の間は、群れで行動するわ。
だけど、冬になると群れを小さくして、数百・数千羽で増減しながら竹林を主におうちにしているの。

木っていってもどれでもいいんじゃないのよ。そうね、端の木より真中にある木の方が好みね。
だって、端って敵がいたら襲われた時困るでしょ・・・。

昔の私たち

昔は、田んぼや畑に住んでいました。
私たちは、虫が大好きです。だから、田んぼや畑にいた虫(人間は、この虫をすごく嫌っています。人間が植えた作物を食べちゃうからだそうです。)を一杯食べていました。

そんな虫のことを人間は害虫って呼んでるみたい。人間はこのいや~な虫を取るために案山子さんを立てたり、薬をまいたり、手で取ってみたり、色々してたわ。でも、私たちがパクパクって食べちゃうから人間は私たちのことをとても好きに思ってくれてたわ。私たちも虫たちが一杯いるから、林の中や、森の中に住んでいたの。

私たちのお食事は人間にとっても役立つみたい。だから、人間は私たちのことを『益鳥』って言ってほめてくれてたわ。

そんな私たちのために、高いところになった果物を残して収穫しないでとっておいてくれたの。私たちは果物も好きだからその残った実をもらっていたの。だから、私たちは下の実は、人間たちのために私たちも食べない約束だったわ。

今の私たち

昔は、日本には森や緑が沢山あったわ。でも、ここ最近すごく減ってきたの。
なぜって? それはあなたたち人間が私たちが住んでいた森にやってきたの・・。
開発っていうの?木が減少して、田んぼも畑も随分無くなってしまったわ。
人間の身勝手によってね。

だから、私たちは餌場を探して人間の近くに住むようになりました。
私たちの種を守るために、より良い餌場に誰よりも早く行き着くために人間のいるところに近づいたの。
つまり、あなたたち人間により身近になったのね。

餌も人間が食べ物を作っているところを探したわ。
人間は、この場所を果樹園って呼んでいるみたいだけど・・。そこには、おいしい桃や、ブドウのような果物が沢山あったわ。虫を食べてた私たちだけど、えさがないから人間の果物にも手をだすようになったわ。

住処もあなたたち人間がいるところに近づいていったわ。
街路樹の木だったり、市街地におうちを移したわ。でも、寝床を探すのがすごく大変ね。人間の住処には、緑があんまりないの・・。

だから、寝床の木を探して落ち着くまで皆で一杯おしゃべりするの・・。落ち着いたら静かに寝るの。でも、私たちのおしゃべりは人間には、うるさいみたい。

『益鳥』って呼ばれていた私たちなのに今では『害鳥』って呼ばれてるわ。

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