鳩やカラスなどの鳥害を我々と一緒に解決していきましょう – 鳥害対策のアンテック

鳩と病原菌・寄生虫

病原菌

鳩

鳩は食欲が旺盛である為、排泄量も多く、鳩のフンは病気や寄生虫をうつす可能性があります。
長時間放置すると洗浄が困難で、金属に付着すると腐食を促進してしまいます。
又、羽毛でアレルギー症状が出る事もあるので十分注意が必要です。

サルモネラ食中毒

集団食中毒の多くが、サルモネラ菌によって起こります。この菌はネズミの排泄物によって媒介されるのですが、鳩の約2%がこの菌を保有しそのフンからサルモネラ食中毒が起こっています。

脳炎

鳩も脳炎ヴィールスを保有することがあり、コガタアカイエカの媒介によって人に感染します。高熱・頭痛・嘔吐があり、2、3日後に意識混濁、けいれん等が起こります。感染した人の20%は、治っても手足の麻痺や知能障害などの後遺症が残ります。

アレルギー

羽毛や乾燥フン末により、喘息発作を伴う重いアレルギー症状を起こすことがあります。また伝書鳩の飼育者のなかには末梢ガス交換組織を侵す肺疾患が発生することがあります。これは、鳩の排泄物中の抗原を吸入することによって引き起こされます。

オウム病(ピジョン、オーニソージス)

オウム病は従来トリ類に感染する疾病であり、トリと人との接触により人間に感染することがあり、これはヴィールスによって起こり、軽症のものはカゼと似た程度ですが、重くなると肺炎のような症状を呈します。鳩のフンや呼気沫に含まれるヴィールスによって感染され、ハトの30~75%がこのヴィールスを持っているといわれています。鳩に接触する機会の多いお寺の職員のオウム病交代保有調査で18%が陽性でした。

クリプトコッカス症

クリプトコッカス(クリプトコックス)と呼ばれる菌が感染することにより起きる病気です。クリプトコッカスとは、Cryptococus neoformansという真菌症の一種で、これに人が感染すると軽症の場合は皮膚炎程度、重傷になると脳、脳脊髄膜に病巣を作り死を伴うこともあります。ドバトの排泄物のなかからも分離され、乾燥した排泄物やほこりなどと一緒に人体に呼吸され発病します。この菌は乾燥に強く、2年以上も菌が生存するといわれています。多くは、体力や抵抗力が落ちた時か、体力を消耗する病気の二次感染として起こります。

ニューカッスル病

鳩を含む多くのトリがこの菌をもち、呼気沫や外部寄生虫の媒介によって発病します。ニワトリのニューカッスル病は野鳥がヴィールスを運ぶためともいわれています。人間に感染しますと急性類粒結膜炎が一般的な症状として知られています。

トキソプラズマ症

Toxoplasma gondiiという原虫が原因で起こります。妊婦がこの原虫の胎盤感染をうけますと流産し、また出産しても産まれた子供に脳障害を生じることが多い危険な病気です。

ヒストプラズマ症

Histoplasma casulatarum というカビの一種により発病し、肺結核に似た症状を起こします。このカビは鳩のフンに空気中の胞子が落ち、温度・湿度などの条件がそろうと急に増殖し、これに人間がふれると感染します。

寄生虫

鳩

鳩の外部寄生虫の中には人体を刺咬するものがあり、人間の生活環境近くに侵入してきた場合、その被害が発生する可能性が十分に考えられます。主要なものはいわゆるダニ類と昆虫類があります。

ダニ類

ワクモ、トリサシダニ、トリヒゼンダニ、ハトウモウダニ、ハトヒナイダニ、ハトウジュイダニ、ハトヒメダニ

昆虫類

ハトトコジラミ、トリノミ、ハトナガジラ

トリサシダニ全世界の温帯に分布し、家畜、野鳥を吸血するが、人を刺す事もある(皮膚炎等)。
ワクモ昼間は鶏舎の壁等に潜伏し、主として夜間鶏を襲う、鳩にも寄生し、人も吸血されるが、この場合寄生は一過性のものである(セントルイス脳炎を媒介)。
ウモウダニ鳥類の羽毛にたかり、羽毛や毛皮のくずを食べて生活。
ヒメダニ鳩に寄生し、人を襲う例は少ない。
ヒナイダニ鳩の皮肉や、羽毛の中に胞を作って寄生する。

 

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